2009年5月17日日曜日

自然農法での雑草対策で雑草の性質を知ることからはじめる

ここはオヒア(or オヒア・レフア、 ohia-lehua)の林と牧草地が基本的な植物の構成。その中にストロベリーグァバ(Guava)がジャングルのように生い茂っていたが、それは取り除いた。

草といっても、いろいろと種類があるが、熱帯地方だけあって、冬に草が枯れないから、年中残っている。日本やアメリカ本土の栽培方法で、いろんなカバークロップや緑肥で雑草を防ぐ方法があるが、カバークロップが雑草になることもある。

ギニアグラスなんかそのいい例。雑草化して、10ftくらいの高さにまでなる。株が太くなって、手では抜けなくなる。ほかにも、草では多年生の背の高い草はその性質がある。

自然に雑草を除去し、その土のみを利用して栽培する。理想的にはそうだけど、雨と太陽がバランスよく降り注ぐこの地域は雑草とのやりとりで頭が悩まされる。

雑草の生育、ニッチ(niche)を理解することから、自然除草を始める。


福岡正信氏は、「植物を愛するがため、雑草を憎む。それを保護しようとして、雑草を除去する。」というように、考え方から間違っていると指摘する。 そこで、自然の力を利用した、自然除草にクローバーの利用などが有名だが、そのほかにもいろいろな要素をみると粘土団子がいいという。

粘土団子もいいが、できるだけあるものでやろうとはじめ、赤粘土がないので、そのほかの方法を試した。

雑草にもいろいろ種類があって、土を裸の状態ではじめると、土の状態に応じて生える雑草が大体決まっている。 その中でも土を肥やす雑草の利用と、その他の雑草の対策方法で、自然除草の大部分は体系づいてきた。

どの雑草も太陽の光と水と土がないと存在できない。 岡田茂吉自然農法の原理でいうと光(火素)、水(水素)、土(土素)で植物は育つから、雑草をみていると、どんなにあれた土地でもこれだけあれば育つ。 

雑草の種類にも、上に伸びるもの、横に這うもの、地中をくぐるもの、他のものに巻きついて上に伸びるもの、株元から他の植物に覆いかぶさるものといろいろある。 また、土の性質の違い(pH、肥沃度、硬度)などでも生育の状況も違う。 こういった要素を照らし合わせて、それぞれの雑草の性質を把握して、対処するのがいい。

タンポポやそれに似た綿のような風に飛ぶ種をもつものは、裸の土地によく生える。 1年生の雑草なので、これは放っておけばそのうちいなくなる。 気になるなら、それより早く育つものを植えればいい。 ソバなど初期成長のはやいものなら、多くの雑草を抑えることもできる。

動物で管理する方法

有機栽培ではいろいろとルールがあって、難しいことがおおいが、羊や鶏などの動物を組み合わせることで雑草はある程度管理できる。ギニアグラスは下刈りを続ければそのうち枯れるが、その頻度の多さと期間が長さが難しい。でも、羊を組み込むことで、管理が楽になる。

羊は、牧草地の広さを制限すると、どんどん下へと草を食べて、地面すれすれまで食べ続ける。この性質を組み合わせることで、収穫後のフィールドの管理や栽培中のフィールドの雑草よけもできる。マメ科の植物は羊もこのんで食べるので避けるのがいい。

アブラナ科は見向きもしなかったが、ときどき植物ごと引き抜くこともあるのが面倒。

羊をいれると周りの雑草対策は楽になるが、土がやせて硬くなる。草ばっかりで硬い根がはらない。その上を乱暴に歩き回る。そこに違う何かの種をまくのがいいかな。

2009年5月12日火曜日

ポロルバレー Pololu Valley のビーチ



休みのあいた時間で、Hawi(ハヴィ)からさらに北へ行った、道路の終わりのところにあるPololu Valley (ポロルバレー)のビーチまで行ってきた。

パーキングからビーチまでは急なジグザグのトレイルを20分くらい下っていったところで、ワイピオバレーよりはアクセシビリティはいいかもしれない。 

ここもワイピオと同じくブラックサンドビーチ。最近はブラックサンドよりもホワイトサンドのほうが、いいとおもうようになってきた。ワイピオばっかりいってるからかな。

ビーチは風が強く、曇ってて、波も荒い。 コージは1歳半くらいでビーチが大好きだけど、さすがにここの波にノックダウンされて、怖いらしい。 泣き出して、私の手を引っ張って波から離れようとしていた。

春の日野菜カブとカウピー

ハワイとはいってもホノカアの上では冬らしいものがある。 寒いときは10℃以下にもなる。
そこで冬にいろいろと植えたけど、ナメクジに食べられたり、毎日の雨で溶けたり(おそらく根腐れから)、そのなかでも丈夫なものは元気にどんどん成長していく。



日野菜カブにも春が来た。春はアブラナ科はよく花芽が伸びて、菜の花がよく咲くのが、日本の光景で覚えているが、冬植えのカブは今ようやく収穫にいい時期。大きくなりすぎる前に、ちょっと若いと思うくらいでハーベストするのがいい。葉とカブ根を一緒に浅漬けにして食べる。

ホノカアではカブやアブラナ科野菜は一年中育てられる。カブ、大根、葉野菜は年中通して、よく育つ。

カブの後ろはカウピーが植えてあったが、冬の寒さと雨でだいぶ朽ち果てた。その中の生き残りはつるが延びてきた。

カウピーは福岡正信さんの自然農法で土づくりにいいってことが書いてあったが、夏の暑さに強いが冬の寒いときとか、涼しい夏のホノカアあたりでは、難しいのかも。

とりあえず、4種類のカウピーをトライしてるけど、そのなかでここの気候にあうものがあれば、それを自然栽培用にカバークロップか乾燥緑肥用(花が咲くときじゃなくて、枯れてからすきこみ)にするのがいいかもしれない。

2009年5月4日月曜日

地球温暖化の現在、石油資源の利用、なんで変わらない?

地球温暖化だけに限らず、食料不足でもなんでも、それが自分に起こらないと、人は変化しないんだろうか。 金銭的なところも多い。 大部分は経済的に自分のすること以外に余裕がないからできない人も多い。 

経済的に余裕がなくてもできるところもある。少しずつだけど。 意識して環境によいものを消費者として買いもとめることもできる。 それなのに、車の排気ガスがよくないってわかってても運転し続けるし、なんで変われないか。バイオディーゼルが少しベターでも、結局は排気ガスを出してるし、ディーゼルも入ってる。

わかりやすい解説が「Crude Awakening」にあった。(クルードな目覚め? クルードは雑な、とか生でそのままって意味があるが、原油って意味もある。)
なぜ石油中毒がやめられないか。簡単に言えば、石油1ガロン分を払ってできることが、人間にはそんな賃金では通用しないから。 

正確な数値はわすれたが、車1台1ガロン入れると、3ドルで4-5人30マイルくらいは行けるだろう。 これを人力車とか自転車についた荷車に4-5人乗せて、30マイル引かせて、3ドル払うっていったら、誰がやるだろうか。

同じようなことが食べ物にもいえる。 カリフォルニアからニューヨークまで、野菜を送っているトラックも安いから成り立つ。 実際に栽培しやすいものは地域によって違う。それが産地銘柄になる。 

日本でも茶の産地、みかんの産地、魚の産地といろいろある。これが昔は遠いところのものは高いのが常識だったが、今では反対で産地でできるものが安くなる。作りやすいから。

急に変わるのは難しいから、すこしづつでも変化できたら、少しずつよくなっていく。 政治や社会の仕組みが変わって、もっと環境にいい生き方ができるようになるには、まだまだ努力が必要。 大企業や利益を優先する政策がこういう事実をうまくごまかすから。

ひつじで茶園の雑草管理

今年茶園にひつじを放し飼いにしました。雑草、特に牧草が多くて、それをひつじに食べさせるという考えです。 羊の餌代と除草の人件費を合わせて軽減できるということで、10年くらい前に実験的にやりましたが、アメリカの有機栽培(USDAオーガニック)では放し飼いはできないということで諦めて...