羊がフェンスしてある牧場から逃げた。
といっても、その辺で草をたべて、バーといってる。
からかわれている。 結構馬鹿にされてる気分。
エレクトリック・フェンス、つまり電気の柵。
でも別の所で草が柵の周りで育って、電気の効果がほとんどなくなってるところに羊の柵があったのが、失敗らしい。
するするっと鉄の線のあいだを抜けていく。大きいのは飛び越えていく。 70cmから1mくらいはあるけど、電気のショックを気にしないらしい。全部で6匹の中の4匹逃げた。
羊は頭よくないからいいよ、って思ってたら。けどこっちがもっとよくなかったのがわかった。
いったん出たらなかなか捕まえられない。
小さいのはまだ動きがシャープじゃないけど、自分よりは早い。
自分のほうが賢いらしい。フェンスのコーナーに追いやれば、大体捕まえられる。
大きいのは難しい。捕まえるのに2-3回はノックアウトされた。勢いよく逃げようとするのをロデオみたいに体でとめる。
逃げたときのこと考えて、首輪と30cmくらいのロープつけといたが、すばやいからそれはほとんどバイパスされる。
簡単に言えば、ラグビーやってる気分に近いかな。
思いっきってヘッドロックしながら地面に押さえ込む。 現実なかなかそうはいかない。
勢いのついたのに飛びつくとこっちが飛ばされる。
結局その調子で1時間くらい。捕まえる代わりに、柵のほうに追い込んで、またくぐって戻らせた。
頭使えば簡単だった。生きてるうちに頭使わないと。
柵の中に入れたら、また出た。しかも今度は茶畑のなか走り回ってる。ちょうど茶畑を境にフェンスをしてあるから、それをこえると、フィールドはオープンの状態。羊はみんなまとまって動くから、みんなそろって柵を越える。
羊になめられてると思うと本気で頭にくる。 とはいって、頭にきたところで捕まえられない。
むきになったらデタラメに追いかけようとするから、クールにならないと捕まえられない。
そのうち柵の中にもどっていった。 自分の家はしってるらしい。
次の朝起きると、羊たちはまた柵の外の茶の植えてあるティーフィールドにいる。
茶はあんまり好きじゃないらしく、若い苗一本だけすっぽり抜かれてただけですんだ。
新芽もニブルもない。草が十分あるからみたい。
翌日、柵の周りの少し手入れして電気が通るようにした。
フェンスももう少ししっかりと直した。
すばやく走っていく羊を捕まえる。雨のあとでぬれているフィールドで何回も転んだが、木の枝にひっかかったところを捕まえた。Totally exhausted。息がない。かなりいい運動。ロデオ気分。闘牛ほど危険じゃないところがいいかもしれない。
この羊をフェンスに触れさせ、何度かショックを覚えさせる。ビリッとくると飛び跳ねる。
暴れた羊を取り押さえる。
すべって、私も電気ショックをうけた
ちょっとしびれる、一回ショック受けると十分。
さすがにそのあとは、自分も羊もフェンスには触りたくない。
羊は草を食べてるところを見てる分にはピースフルでいいが、何でも食べるからコントロールをなくすると大変です。
自然生(じねんせい)とは自然栽培のような自然環境と他の作物の生態を利用して、農作物を栽培する考え方です。昔から茶園にはコンニャクを栽培していました。効率よりも、自然の質や味を考えて、収量よりも、自然との関わり。いろいろ亜熱帯気候で農業のこと勉強実践しています。
2007年2月17日土曜日
登録:
投稿 (Atom)
ひつじで茶園の雑草管理
今年茶園にひつじを放し飼いにしました。雑草、特に牧草が多くて、それをひつじに食べさせるという考えです。 羊の餌代と除草の人件費を合わせて軽減できるということで、10年くらい前に実験的にやりましたが、アメリカの有機栽培(USDAオーガニック)では放し飼いはできないということで諦めて...
-
今年茶園にひつじを放し飼いにしました。雑草、特に牧草が多くて、それをひつじに食べさせるという考えです。 羊の餌代と除草の人件費を合わせて軽減できるということで、10年くらい前に実験的にやりましたが、アメリカの有機栽培(USDAオーガニック)では放し飼いはできないということで諦めて...
-
雑草は簡単にいうといらない植物。目的につくために障害になるもの。じゃまなもの。雑草はなければ、仕事も楽になる。 でももっと広い意味でみれば、雑草という考えも”Right place, right time”でもっと自分のために働くものになる。雑草とか、草とか、何でも生えている...
-
ピーマンの常温保存でまたおもしろいことがあった。 収穫してからそのままおいておくと、グリーンから赤に変わっていくものと、溶けてどろどろになるものがある。 3年くらい無肥料のガーデンだけど、何年かまえに鶏糞置き場だった。それがまだのこっているのか、ときどき溶けてしまうものがある。 ...