2020年8月4日火曜日

ひつじで茶園の雑草管理

今年茶園にひつじを放し飼いにしました。雑草、特に牧草が多くて、それをひつじに食べさせるという考えです。


羊の餌代と除草の人件費を合わせて軽減できるということで、10年くらい前に実験的にやりましたが、アメリカの有機栽培(USDAオーガニック)では放し飼いはできないということで諦めていましたが、今年は有機栽培の認定をやめて、動物に管理させる方が、本来の自然のあり方に近いとたどり着き、ひつじを放し飼いすることにしました。

雑草の中でも、特に茶園で除草が大変なツユクサと牧草類を好んで食べますが、いろんなものを食べます。茶の葉もよく食べてます。新芽は食べません。苦いのかな。

ひつじも好き嫌いがあって、ハハコグサやカヤツリグサは好んで食べません。

食べないものを、食べさせることもGrazing Pressure(牧草圧)をコントロールすることで、ある程度できます。草を食べる動物の密度を上げたり、下げたりすることで、どれくらい早く食べるかです。私は2週間くらいでローテーションさせているので、2週間以内に食べ切れるくらいの広さ(1-2エーカーくらい)を10-15匹に、茶の畝が半分くらいで牧草圧は中程度です。

長く置きすぎると(3ー4週間くらい)牧草が弱ってきて、食べない雑草が広がってきます。特にシダ類が厄介。適度なグレージング・プレッシャーを保ちましょう。

あと特定の緑肥を植えることで、他の雑草を抑制して、羊の餌を保てます。ギニアグラス、スダングラス、緑肥用ピーナッツは雑草化しやすいですが、それだけ旺盛に育つので、ローテーションの期間に合わせて、餌として管理もできます。

ミカンとかアボカドの葉もよくだべるので、自然と低い枝の葉を食べて、きれいにしてくれます。幼木は保護が必要。全部食べ尽くします。あと幹の樹皮も食べて、木を殺すことがあるのでフェンスかカバーで保護した方がいいですね。

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