2009年11月30日月曜日

自然生の土のはなし どうやったら肥料なしで野菜が育つ土ができるか

「肥料なしで育つ土はどんな土か」ってずっと調べてきたけど、その土を作るのは難しい。自分が知らないだけかもしれない。

福岡正信さんの自然農法の本にもあるように、クローバーとかいろんな緑肥で土作りも4年半くらいやってるけど、環境がちがうところはそのままやっても難しい。

基本的には野菜が育つ土を探すのが早い。松やユーカリのある土はあんまり育ちがよくない。広葉樹で落ち葉の量が多いものとか、倒れた木が腐りやすいものとか、土ができやすい。


ハワイの場合はオヒアとか、グアバの木の下の土は黒くてさらさらで森の土のにおいで、そこの土を客土に使うと野菜の生長もいい。大きな木も完全に腐っていい土になってるのがあったけど、自分がここで農業はじめる前から倒れてたようだった。よくレイにもつかわれるククイナッツの木だとおもう。
オヒアの木はハードウッドで腐りにくいから、手間がかかる。

りんごの木村さんの本にもあったけど、土に穴を掘って10センチごとに温度をしらべて、冷たい層を見つけるのが自然栽培の最初にすること。何回かやったけど、どこも冷たい層がみつからない。肥料やらないからあたりまえか。

でも耕したり、客土したりしてるから、肥毒があったら、出てきそうな気もするけど。基本的に赤粘土が強い土で腐植が少ないところだからだけかもしれない。


とにかく、畑になってるところには木を植えてってやってられないから、1年生のものか多年生でも腐植の増えやすいものにするのがいいが、なにがいいか難しい。

福岡さんのいってる緑肥も試したし、木村さんのオート麦と大豆もやってみたが、その辺に雑草で生えているものが一番強い。

それで橋爪 健 の「緑肥を使いこなす」の緑肥の本見たら、やっぱりあった。この辺はギニアグラスや得れファンとグラスが雑草のキングみたいにどこでもあるが、寒いところはWinter Killで冬にかれる。

ハワイで枯れないものでも、里山スタイルで手入れされるところとかトラクターが入るところはギニアグラスも抑えられる。羊や牛ならギニアグラスは栄養がいいから、食べ続けて枯らしてしまう。腐植も増えるらしい。

ギニアグラスがおおいとただ手間がおおいから、あんまり誰も近寄りたくない。

ファームの道路沿いにギニアグラスが勝手に生えたところがあるけど、成長が早いし、何回も下刈りしてる。一度掘り起こしたときはシャベルじゃ無理だった。バックホーででっかい根のかたまりを掘りあげたのを覚えてるから、なにかギニアグラスにはフレンドリーな気持ちがしない。

マメ科もデスモディウムっていう雑草が勝手に生えるが、これも勝手に伸びていく。でも一度根を追っかけて掘っていったことがあるが、根が2メートル近く入ってた。これには驚いて、畑のあちこちに野菜と混植したら、やっぱり手間が必要いじょうに増えてしまった。

だいぶどうやって土をよくするかのシステムはできてきたけど、もうすこしrefineしてやりやすい形にしないと手間がかかりすぎるのが問題です。

でもやっぱり雑草のほうがいい土ができやすい。
ギニアグラスは厄介者でも、扱い方ではすごく役に立つ。
ソルガムは扱いやすいけど、ちょっとシャイかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ひつじで茶園の雑草管理

今年茶園にひつじを放し飼いにしました。雑草、特に牧草が多くて、それをひつじに食べさせるという考えです。 羊の餌代と除草の人件費を合わせて軽減できるということで、10年くらい前に実験的にやりましたが、アメリカの有機栽培(USDAオーガニック)では放し飼いはできないということで諦めて...